2024年5月28日火曜日

第3クール第2回家族相談会「家族交流会」

 「ねぇねぇ、心の荷物、みんなで分け合いましょう?」
~♪らるご♪の家族交流会と、スタッフ・山口の回想~

参加者の皆さんのお声に耳を傾けながら、
スタッフ一同歩みを進めてきた♪らるご♪の活動。
第3クール目に突入し、今回の活動日は汗ばむ陽気になりました。

これまでの♪らるご♪の家族相談会のプログラムは、
講座→ご家族同士の情報交換・交流という流れだったのですが、
今回は初めての「家族交流会」。
初参加の方、少しご無沙汰の方のご参加もあり、
「講座も貴重な学びの時間なんだけれど、
ぜひ他のご家族との関わりやお話をする機会をもちたい!」
という思いをおもちの方がやはり多く、
いつも以上に皆さんの熱心な「声」に耳を傾ける、
そんなステキな日となりました**

 私自身、不登校を経験した1人です。
いつも「…あの頃、どんな事を考えていたかな?」と
当時の記憶を引っ張り出しながら、皆さんの声に耳を傾けています。
今回の交流会に限らずですが、いつも感じるのは、
参加者の皆さんの「熱心な温かさ」です。
そんな中、「子どもとの関係性って、どうやって築けば良いんだろう?」
「次に親ができる事は…?」という話題に。
この話題はまさに「あるある」、よくお話されている事だとは思いますが、
答えを出すのは難しい…
皆さん、共感し、一緒に考え、励まし、心強くなり…
それでも、やっぱり難しい…。
 
あくまで私が考えている事なのですが、
人は誰でも、「こうしたいな」「こうであれば良いな」
という気持ちをもっているものなのだろうと、私は考えています。
希望、願望、切望、熱望…その根底にあるのは
「理想」や「憧れ」かも知れないし、
「焦り」や「一発逆転を狙うぞ精神(?)」かも知れません。
 不登校の状態だった時の私にもあるにはありましたが、
それを初めに両親に伝える事はなぜかできませんでした。
それでも誰かに聴いてほしくて、とにかく頷いてほしくて、
塾の先生に話してみたのを覚えています。
先生は大きく頷いてくれ、当たり前の様に背中を押してくれました。
「怒られなかった」「受け入れてもらえた」と、
ひたすら、ただひたすらホッとしたあの感覚は、今も忘れられません。

 当時、自分の「希望」を口にし誰かに聴いてもらうという事は、
その言葉に「責任」をもたなければならないと、
そんな風に考えていました。
「もしかしたら否定されるかも…」とも思ったし、
そんな風に周りを信用できていない自分も嫌でした。
だからこそ、「純粋に自分を愛していてほしい、
不登校状態になってもうすでにヤバイのに、
これ以上嫌われたりしたらどうしよう…」という対象の両親には
話せなかったのかも知れないと、今になって思う事があります。

 よく、♪らるご♪の講座や交流の中で、
「挨拶や感謝を伝える事の大切さ」や
「あなたのことを気にかけているからね、というサイン」
という様な話題になります。
熱心に聴いておられる皆さんからは、お子さんへの「愛情」を感じます。
だからこそ、♪らるご♪の家族相談会の現場は、
毎回「温かい場所」なのかも知れません。

 当時の私の様に、「ここでなら、話せるかも知れないな」
「ここでなら、安心できるな」…
そんな「心の荷物」を共感し、分け合える場所が、
皆さんにとって♪らるご♪であれたら…そんな風に願っています。

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