2023年12月27日水曜日

第2クール第10回家族相談会「家族システムから家族を見る」

 家族相談会はこんな会です

12月の家族相談会は、寒い日にもかかわらず6名の親御さんがご参加くださいました。
今年3月から第2クールが始まり、前半期は毎回10名以上のご参加がありましたが、
後半期になってからは個別相談を始める方もあって、ご参加は6~7名になり、
ゆっくりお話して頂いています。

ひきこもっているご本人は、外につながりを持ちにくいので、
♪らるご♪ではご本人に日々かかわっていらっしゃる親御さんに、
親子関係を改善する方法や情報をお伝えするために、 
毎月テーマを決めてご家族とご本人のコミュニケーションに役立つ心理学や
就労支援、福祉の講座をしています。
今月は、家族をシステムとして見る「家族システムズ・アプローチ」の視点から、
親子関係を客観的にとらえてみました。
日ごろ考えずに言っている言葉が悪循環を呼び起こし、
関係がこじれてしまうことも・・・。

これまで約1年半の間このような家族相談会を続けてきて、
ご家族の関係や親子関係に良好な変化の手ごたえを感じています。
親御さんを通じてオンラインでご本人が♪らるご♪スタッフと
交流する場面も見られるようになりました。

個人の性格やそれぞれの経験が違っているように、
ご家族の形態や状況はそれぞれに違います。
そのご家族の歴史やありようとご本人の人物像を
丁寧にお聴きしてご本人への理解を深めていき、
次のステップへ踏み出すお手伝いをするためにスタッフは議論を重ね、
どうしたらより良い支援ができるかを考えています。
(♪らるご♪代表 福本)

おとうさんもつらい

参加者の皆さんは、具体例を織り交ぜた
福本のレクチャーから感じることがあったようで、
後半の交流の時間で、
日々の家族との関係を振り返りながらの話が弾みました。
ターゲットはだんだん「父親」「夫」に絞り込まれ…

子どもに心配なことが起こったときの父親の関わり方はさまざま。
積極的にかかわったり、うまく母親を支えてくれる人もいる一方で
母親に任せっぱなしの人、理解しようとしない人もいらっしゃる。
最近では母親ひとりですべてを背負っている人もいて、
そこにはまた違うしんどさがたくさんあります。
学ぶことで自分自身や家族のことを少し客観視し、
その上でいろんな人の話を聴くことで自らを振り返り、気づきがあり、
これが家族相談会のいいところだなあと感じています。

父親は往々にして「こんなことをしていてはダメだ」
と厳しい視線で子どもを見てしまい、
何とか受け止めようとする母親と対立関係になることもよくあります。
それでも子どもの苦しさがわかるにつれ、少しずつ変化されるので
子どもに対する思いが強いからなのだなあと感じています。
私の夫もそうでした。
今思えば、時代は変わりつつあるとは言え「一家の大黒柱」という責任感で
父親自身が世間の荒波と戦っているので仕方ないのかなあと。

参加者さんの中にお父さんがお一人。さぞ居心地が悪かったかと。
それでも真剣に耳を傾けて、父親の思いも語ってくださいます。
来てくださってありがとうございます。
今日、何か感じたことを持ち帰っていただくと、
お家の空気が少し変わるとはず。

自分の思いを語る場があまりなく、
つらさを胸にしまいこんでがんばっていらっしゃるお父さんも
ちょっと荷物を下ろしてくださったら、
ご自身もご家族も生きやすくなるのではないでしょうか。
家族相談会でそのお手伝いができたらと思っています。
(事務局 南野)



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