2023年8月24日木曜日

どうすれば継続して社会とつながれるか

 こんにちは、スタッフの猪本です。
今回は、以前のブログで書いた、
“どうすれば継続して社会とつながれるか”について、
自分の経験と照らし合わせながら、思ったことを書きたいと思います。

社会とつながっていく段階で、
心の傷つき体験が多いほど時間がかかり、その継続の難しさを
自信がざるからこぼれていくように中々積み重ならない
と藤原さんが仰っておられたかと思います。

この話から、私も自分に自信がなかなか持てないと
大学の学生相談室で話していたことを思い出しました。
私はこの自信が積み重ならない感じを
“砂の上に建てられた城”のようだと例えていました。
自信になりそうな体験(成績が良かった、発表を頑張ったetc)
を材料として城を建てようとするのですが、
少しの失敗(他人から見たら小さいものでも)が
大波となって押し寄せてきて、それまで建てていたものを全部崩してしまう…
という感じです。
これが頭の中で繰り返されている感じがしていました。

そこで学生相談室の先生と話す中で、
2つのことを今後やっていこうかと話した覚えがあります。
1つ目は、土台を“砂”ではなくて“土”にしていくにはどうするか
2つ目は、大波を防ぐ“防波堤”をどうつくるか
という目標です。

1つ目の砂を土に変えていく作業とは、
「自分で気づかない頑張れたことを、気づかせてもらうこと」です。
自分に自信がないと基本的にネガティブな発想になりがちなので、
自分のやったことの頑張りや、価値に
自分では気づかないことが多々あります。
そこを親・先生・友人etcに気づいて指摘してもらうことで、
気づくことができるように思います。
最初は指摘してもらって気づくことが多いかと思いますが、
段々と自分でも気づけるようになっていくのではないでしょうか。

2つ目の大波を防ぐ防波堤をつくる作業とは、
「嫌な経験に反論する自分をつくること」だと思います。
私が今でも戦っているのは、
不登校・引きこもりになったから今の自分は他人と比べて劣っている
と考えてしまう自分です。
反論として、そういった経験をしたからこそ出会えなかった人もいるし、
今は支援者として誰かの力になりたいという原動力にもなっている
と考えるようにしています。
この大波が、傷ついた経験が多い人ほど強く、
あらがいづらいものだと思います。
〇〇だから、今の自分は…と考えて大波を流されてしまう自分に
反論する防波堤の自分を作ってあげてほしいなと思います。
これも、他人から指摘してもらって気づくことも多いと思います。

砂を土に変えていく作業、防波堤を作る作業、
私もまだまだ作業の途中です。
すぐネガティブになって、自分はダメだなと考えがちです。
そういったときに、親・上司・先輩・友人からの助けを得て、
何とか立ち直ってまた歩きなおしています。

なので、親御さんには本人が気づいていない良いところに
気づいてあげられるように目を向けていただければ、
そして伝えられそうなら、そこを言っていただければ
嬉しいなと思います。

(スタッフ 猪本)

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