「少~し、ゆるゆる♪」から始めよう!…宝物の様な時間への1歩かも?
11月の家族相談会。いつも通り、代表の福本によるワークからスタートです。
今回のテーマは「アサーション」。
コミュニケーションスキルの1つですが、
「相手を傷付けずに、でもちゃんと伝えたい事を伝える」という
「平等」と「人権尊重」にも繋がる考え方とのこと。
ふむふむと熱心に耳を傾ける方、「『アサーション』、知ってます!」という方、
様々な方がいらっしゃいましたが、「現実は、なかなか…」という方も。
そんな中、「やっぱり相手の本音が分からない…」とポツリと吐露される方が。
そもそも、「本音」を上手にさらけ出せる人なんて、少ないんじゃないだろうか。
そんな風に思う事もあります。
私が中学校で不登校の状態になり始めた頃。
よく、「どうしたいのかな」「思う事を言ってみて」
と言われた事がある様に思います。
家族を含め、周りで支えてくれた方々も必死でいてくれていたのでしょう。
しどろもどろになりながら応えていたとは思いますが、
いつも自分の言葉に「しっくり」こなかった気がしています。
その理由は、「自分で自分の気持ちが分からなかった」から。
「なんで?自分の事なのに」とツッコまれてしまいそうですが、
不器用な私にとって、自分の気持ちと素直に・正直に向き合うのに、
なかなかの時間が必要だったなと思います。
それでも、「選択すべき時」は容赦なく訪れます。
「次回の定期テストはどうする?」「修学旅行は行く?」…。
それに、自分を守るためにとはいえ、
相手に「それは、嫌なの」と伝える事は、とても、とても勇気が要ります。
私が最も家族に言いにくかった言葉は、「しんどい」と「休みたい」でした。
実際の相手の反応はともかく、「がっかりさせてしまうかも」
「怒られてしまうかも」と、伝える事に怯えていた気がします。
「そんな日々の中で、家族に自分の思いを伝えやすいタイミングはありましたか?」
とご質問が。
あくまで私は…というお話ですが、
「不登校」をしていると、我が家の色んなルーティンが見えてきます。
その中で私が母とのお話タイムとしてターゲットにしていた時間帯は…
「母が夕ごはんをつくり終え、座った時」!
ひと段落ついて、ゆるゆる~な落ち着きタイム♪…
なんとなく話しかけやすかった気がしています。
その時間のテレビはもっぱらニュース番組。
ドラマと違って見逃しても夜にも別のニュース番組があるので、
母のプライベートの時間として「貴重すぎない」のも魅力でした。笑
どんなに辛い時期でも、私なりに、母を含め家族には
「『楽しい』と思っていてほしい」と願っていました。
今思えば、真剣で、真っすぐで、良くも悪くも健気で、
ある意味「愛おしい時間」だったかもと思います。
少~し、ゆるゆる♪…肩の力を入れ過ぎない方が心地良いのは、
いつでも・どこでも・誰とでも、共通する事なのかも…と思います。
誰かとの思いがけない宝物の様な時間も、
「ゆるゆる」から始まる!…のかも知れない…!笑(スタッフ 山口)