2024年3月20日水曜日

2/24 こころの回復プロセス解説講座~みんな、みんな、「オンリーワン」

 2月17日で一旦区切りのついた、♪らるご♪家族相談会。
2月24日で開催したイベント「こころの回復プロセス解説講座」は、
それぞれのスタッフが、それぞれの思いや手応えを胸に準備を進めてきました。

参加者は決して多くはありませんでしたが、
だからこそのアットホームな雰囲気と温かさの中に
「熱心さ」が感じられるステキな場となりました。


♪らるご♪のスタッフの一員として実感している事は、
カウンセラーとして活動しているスタッフ、
キャリアや自立についての不安に寄り添うスタッフ、
関心が高まっている医療現場に関わるスタッフ、
元当事者の親という立場から、一言一言に重みのあるスタッフ…

それぞれが大切にしている「信念」や考え方のクセがあって、
とても面白いなぁという事。

もちろん、スタッフで誰かに元気になってもらうための
「作戦会議」をしていると、視点が違ったり、
意見が少しずつ異なっていたりもします。

そんな中で、「なるほど!」や「どうして?」、

「学校現場で働く社会福祉士の私としては
『福祉と繋がるという事=今、まさに辛い思いをしている方々への
安全な生活を守る手立て』だけど、
♪らるご♪の現場で大切にされている事は、
『福祉を知るという事=安心のためのお守りの様なもの』なのか…」
等、気付きや感動がたくさんです。

今回、このイベントでスタッフそれぞれが発信する話題に
耳を傾ける中で心から実感した事は、

「スタッフそれぞれが活躍しているフィールドの中で、
どれが一番とか、どれが重要とか、そんな事ではなく、
みんな『オンリーワン』なんだ」という事。

参加者の皆様もそれを受け入れ、
1つ1つの話題を真っ直ぐに聴いて下さっていたからこそ、
あの様な温かい雰囲気だったのだろうと思います。

もちろん、♪らるご♪スタッフだけでなく、
♪らるご♪に関わって下さっている皆さん、
これから♪らるご♪に繋がって下さる皆さん、
♪らるご♪の活動を応援し見守って下さる皆さん。

皆さんが、ご自身を大切にできる世界が素敵だ。

私自身、時には自分自身に八つ当たりしてしまったり、
自分自身の良くない所ばかりが気になって、
しんどくなる事もあります。

時々、これまでの経験を思い出して落ち込んだり、
「もっと、もっと頑張らないと…!」と、
冷静になれた時には「…我ながら意味分かんないな」
と思うくらい。苦笑、
肩に力が入っている時があったりもします。

でも、「この経験そのものも
誰かの『元気』に変えられるかも知れない」と思える様になった時、
自分自身を以前より愛してあげられる様になりました。

いわゆる「ナンバーワン」の自分じゃなくても、
「オンリーワン」の自分がそれなりには良いと思えて、

同じ時を過ごしてくれる「オンリーワン」の誰かがいる
という事は、幸せなのだと思える様になりました。

ありがたいなぁ~…なんだか、
そんな事をつらつらと思うキッカケとなったイベントでした**

年度末が迫る慌ただしい日々ですが、
深呼吸して「オンリーワンだっ」と呟いてみるのも良い…
かも知れない?笑

(♪らるご♪スタッフ 山口)






2024年2月16日金曜日

第12回 福祉の支援について 親と子 たとえ歩幅が違っても、「心」と「心」を合わせるために

 なんともう、家族会は今年度最終回になってしまいました!
今年ももう2月が終わる?今年は1日多いけれど…早すぎますね。

京都は桜の名所もたくさんあるのですが、
梅も見どころがあちらこちらにあります。
親御さんの近況のお話の中でも、
「子どもと梅を見に行って…」という話が出て、
梅情報の交換をしたりするシーンもありました。
季節を感じながら暮らすっていいですね!

今回は8名のご家族の方に、
社会福祉士の山口から「居場所」についてお話をしました。
ずっと家に一人でいる子どもを見ていると、
親としては家族以外の人と話す場所をもって欲しいと願いますよね。
わたしも長男が不登校の時、
「自分以外の誰かに、誰でもいいから息子を見て欲しい」と思って、
習いごとや居場所など家以外の場所を必死で探しました。
結果は、ことごとく撃沈…どれも長くは続きませんでしたが、
ふりかえってみると動くきっかけにはなったかなと思います。

家族会では、「その人にとっての居場所」ってなにか?
ということを考えました。
誰かに繋がることや居場所という器に行くことが大事なのではなく、
「自分にとって居心地がいい人がいる空間、安心安全な空間」
を居場所と呼ぶというお話でした。
それが、♪らるご♪スタッフの体験のようにピアノ教室の先生でも、
予備校の先生でもいいし…

そういう外の居場所ができてくると、
ますます内の居場所がひとやすみできる場所、
戻れる場所になれたらいいですよね。
お子さんにとってご家族がそういうこころの居場所に、
またご家族にとって♪らるご♪がそういう居場所になれたら
いいなと願っています。

自分の小さい頃を振り返ってみても、
そういう居心地の良い空間って「ここだ!」みたいに
一発ではわからなかったなぁ…
いろんなところに行ってみて、いろんな人に出会ってみて初めて
「なんか、ここは違うな、疲れた」とか「あー、案外楽かも」とか
「行かなきゃと思うとちょっと気は重いけど、
次回もがんばって行ってみようかな」
みたいにじわじわ感じるもののような気がします。
それでいいし、それがいいと思います。

違うとおもったらストップしていいし
次の「わたしの居場所探し」へスキップしてもいいし
どんどん、トライアンドエラーしたらいいし…

探しながら動く。動きながら探す。
自分にとって居心地のいいスペースを探していきましょう!
親自身もねっ!

(スタッフ藤原)


2024年1月28日日曜日

第2クール第11回家族相談会『就労支援について~自立に向けて~』

 こんにちは、久しぶりにブログを担当します、猪本です。
ここ最近は冬らしい寒さが続いておりますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、2024年1月21日(日)、
♪らるご♪家族相談会3クール目の第5回が行われ、
10名のご家族の方々にご参加頂きました。

今回は、スタッフ藤原による“就労支援”についてのレクチャーが行われました。
その中で私が印象に残ったのは、
“行動できる環境を探します”のうちの
「苦手なことを避ける」という部分です。
苦手なことを避けるにはまず自分の苦手なことを知っていくことですが、
それを知ると自分の苦手な部分がクローズアップされて、
最初は落ち込むかもしれません。
でも、その苦手な部分を知ることで私は2つ気づけたことがあったので、
それを書こうかと思います。

私は引きこもり傾向だったときに、
<外に出るには絶対に人に慣れないといけない>
<人混みが平気にならなければ、到底、次のステップ(進学・就職)には進めない>
と思い込んでいました。
しかし、やっとの思いで気合を入れて外に出ると
人の笑い声は自分を笑っているように聞こえるし、
人の話し声は自分の噂をしているように思えるし、
帰ると緊張がとけて疲れて頭の芯が痛くなり、
こんな状態では…と自分を責めて落ち込んでいました。
振り返ると、自己肯定感の低さがかなり影響していたと思います。

では、今はどう変わったかというと、
<人混みが苦手な自分がいていいんだ>
と思えるようになってきました。
苦手な自分の部分を受け入れられたことで、
以前より自分を責めなく、許せるようになりました。
言葉にすると「苦手やし、しゃーないか」と言う感じです。
これがまず一つです。

もう一つは、苦手なことを頑張った・頑張っているんだなと
思えるようになったことです。
前よりは薄れてきていますが、電車・バスやレストランなどの場での
人の笑い声や話し声は未だにあまり好きではありません。
でも“人混みが苦手”は、社会生活を生きる上で
どうしても避けられない場面が出てきます。(通学や試験など)
そんな時はやはり気合を入れて、
自分を奮い立たせて乗り切るしかありません。
乗り切った後は、今日はしんどかったけど
自分頑張ったなと思うことが今はできます。

ただ、この2つ目は、苦手なことを乗り切れるだけの
エネルギーが足りていればという条件があります。
(その判断は難しいですが、当事者の自分が一番分かっているかも…?)
もし、無事に乗り切ったのならば相当な頑張りです。
つまり他の人よりもマイナスからのスタートで、
その状況を乗り切ったという事です。
もちろん、苦手を努力で得意に変えれる人もいるかと思います。
それが出来たら最高ですが、
マイナスからのスタートなので、中々大変です。
なので、まずはマイナスからのスタートで頑張っている自分を
認めてあげてほしいと思います。

苦手なことを知ること、決してマイナスばかりではありません。
もし避けられない苦手なことをこれから頑張ろうとしている、
もしくは頑張ってきたことが見つかったら、
自分を褒めてほしいし、

親御さんも気づいたら褒めてあげてほしいと思います。

それでは、また来月、よろしくお願いします。
(スタッフ 猪本)

2023年12月27日水曜日

第2クール第10回家族相談会「家族システムから家族を見る」

 家族相談会はこんな会です

12月の家族相談会は、寒い日にもかかわらず6名の親御さんがご参加くださいました。
今年3月から第2クールが始まり、前半期は毎回10名以上のご参加がありましたが、
後半期になってからは個別相談を始める方もあって、ご参加は6~7名になり、
ゆっくりお話して頂いています。

ひきこもっているご本人は、外につながりを持ちにくいので、
♪らるご♪ではご本人に日々かかわっていらっしゃる親御さんに、
親子関係を改善する方法や情報をお伝えするために、 
毎月テーマを決めてご家族とご本人のコミュニケーションに役立つ心理学や
就労支援、福祉の講座をしています。
今月は、家族をシステムとして見る「家族システムズ・アプローチ」の視点から、
親子関係を客観的にとらえてみました。
日ごろ考えずに言っている言葉が悪循環を呼び起こし、
関係がこじれてしまうことも・・・。

これまで約1年半の間このような家族相談会を続けてきて、
ご家族の関係や親子関係に良好な変化の手ごたえを感じています。
親御さんを通じてオンラインでご本人が♪らるご♪スタッフと
交流する場面も見られるようになりました。

個人の性格やそれぞれの経験が違っているように、
ご家族の形態や状況はそれぞれに違います。
そのご家族の歴史やありようとご本人の人物像を
丁寧にお聴きしてご本人への理解を深めていき、
次のステップへ踏み出すお手伝いをするためにスタッフは議論を重ね、
どうしたらより良い支援ができるかを考えています。
(♪らるご♪代表 福本)

おとうさんもつらい

参加者の皆さんは、具体例を織り交ぜた
福本のレクチャーから感じることがあったようで、
後半の交流の時間で、
日々の家族との関係を振り返りながらの話が弾みました。
ターゲットはだんだん「父親」「夫」に絞り込まれ…

子どもに心配なことが起こったときの父親の関わり方はさまざま。
積極的にかかわったり、うまく母親を支えてくれる人もいる一方で
母親に任せっぱなしの人、理解しようとしない人もいらっしゃる。
最近では母親ひとりですべてを背負っている人もいて、
そこにはまた違うしんどさがたくさんあります。
学ぶことで自分自身や家族のことを少し客観視し、
その上でいろんな人の話を聴くことで自らを振り返り、気づきがあり、
これが家族相談会のいいところだなあと感じています。

父親は往々にして「こんなことをしていてはダメだ」
と厳しい視線で子どもを見てしまい、
何とか受け止めようとする母親と対立関係になることもよくあります。
それでも子どもの苦しさがわかるにつれ、少しずつ変化されるので
子どもに対する思いが強いからなのだなあと感じています。
私の夫もそうでした。
今思えば、時代は変わりつつあるとは言え「一家の大黒柱」という責任感で
父親自身が世間の荒波と戦っているので仕方ないのかなあと。

参加者さんの中にお父さんがお一人。さぞ居心地が悪かったかと。
それでも真剣に耳を傾けて、父親の思いも語ってくださいます。
来てくださってありがとうございます。
今日、何か感じたことを持ち帰っていただくと、
お家の空気が少し変わるとはず。

自分の思いを語る場があまりなく、
つらさを胸にしまいこんでがんばっていらっしゃるお父さんも
ちょっと荷物を下ろしてくださったら、
ご自身もご家族も生きやすくなるのではないでしょうか。
家族相談会でそのお手伝いができたらと思っています。
(事務局 南野)



2023年11月26日日曜日

第2クール第9回家族相談会「傾聴ワーク~伝え方を変えよう」  

「少~し、ゆるゆる♪」から始めよう!…宝物の様な時間への1歩かも? 

11月の家族相談会。いつも通り、代表の福本によるワークからスタートです。
今回のテーマは「アサーション」。
コミュニケーションスキルの1つですが、
「相手を傷付けずに、でもちゃんと伝えたい事を伝える」という
「平等」と「人権尊重」にも繋がる考え方とのこと。
ふむふむと熱心に耳を傾ける方、「『アサーション』、知ってます!」という方、
様々な方がいらっしゃいましたが、「現実は、なかなか…」という方も。
そんな中、「やっぱり相手の本音が分からない…」とポツリと吐露される方が。
そもそも、「本音」を上手にさらけ出せる人なんて、少ないんじゃないだろうか。
そんな風に思う事もあります。
 
私が中学校で不登校の状態になり始めた頃。
よく、「どうしたいのかな」「思う事を言ってみて」
と言われた事がある様に思います。
家族を含め、周りで支えてくれた方々も必死でいてくれていたのでしょう。
しどろもどろになりながら応えていたとは思いますが、
いつも自分の言葉に「しっくり」こなかった気がしています。
その理由は、「自分で自分の気持ちが分からなかった」から。
「なんで?自分の事なのに」とツッコまれてしまいそうですが、
不器用な私にとって、自分の気持ちと素直に・正直に向き合うのに、
なかなかの時間が必要だったなと思います。

それでも、「選択すべき時」は容赦なく訪れます。
「次回の定期テストはどうする?」「修学旅行は行く?」…。
それに、自分を守るためにとはいえ、
相手に「それは、嫌なの」と伝える事は、とても、とても勇気が要ります。
私が最も家族に言いにくかった言葉は、「しんどい」と「休みたい」でした。
実際の相手の反応はともかく、「がっかりさせてしまうかも」
「怒られてしまうかも」と、伝える事に怯えていた気がします。
 
「そんな日々の中で、家族に自分の思いを伝えやすいタイミングはありましたか?」
とご質問が。
あくまで私は…というお話ですが、
「不登校」をしていると、我が家の色んなルーティンが見えてきます。
その中で私が母とのお話タイムとしてターゲットにしていた時間帯は…

「母が夕ごはんをつくり終え、座った時」!

ひと段落ついて、ゆるゆる~な落ち着きタイム♪…
なんとなく話しかけやすかった気がしています。
その時間のテレビはもっぱらニュース番組。
ドラマと違って見逃しても夜にも別のニュース番組があるので、
母のプライベートの時間として「貴重すぎない」のも魅力でした。笑
どんなに辛い時期でも、私なりに、母を含め家族には
「『楽しい』と思っていてほしい」と願っていました。
今思えば、真剣で、真っすぐで、良くも悪くも健気で、
ある意味「愛おしい時間」だったかもと思います。
 
少~し、ゆるゆる♪…肩の力を入れ過ぎない方が心地良いのは、
いつでも・どこでも・誰とでも、共通する事なのかも…と思います。
誰かとの思いがけない宝物の様な時間も、
「ゆるゆる」から始まる!…のかも知れない…!笑(スタッフ 山口)




2023年10月30日月曜日

第2クール第8回家族相談会「経験者に聴く 子どもの心の回復過程」②

 今回は公認心理師として働いている♪らるご♪スタッフの猪本の
ヒューマンヒストリー(大げさ?)を伺い、
標準的な回復段階表とイノモトオリジナルの段階を比べながらたどっていきました。 
 
何度も何度も折れずに立ち上がる、壮絶なストーリーはこのようなものでした。
 
***
“周りに遅れたくない” “環境が変わればなんとかなる”と、
熊本の猪本青年は自分を奮い立たせ、持ち前の真面目さと努力でがんばるものの、
中学・高校の教室に行くとお腹が痛くなったり緊張で喉が締めつけられたり、
気持ちが悪くなったり…
予備校時代のひとり暮らしのときも、教室の空間が辛く通えず、ひきこもり
“買ってきたごはん、ただ寝る、ネットとゲーム”の毎日
今後の人生を考えたくない、気を紛らわすだけの生活
 
生きている意味を考えていた猪本青年が“自分を認めてくれた!親が理解してくれた!”
と感じたお母さんの一言があったそうです。
 
「あなたと私は生き方が違うんね」
***
 
私の2人の子どもも不登校になった時、ひきこもり生活をしていました。
最初は、親子ともどんどん周りに離されていくことに焦ったり、
現実を見つめては落ち込み、これからこの子はどうやって生きていくんだろうと
不安になることばかりでした。
 
“親子であっても、あなたと私は生き方が違うんだ”と
当たり前のようで当たり前でなかったことに気づいた時、
ふっ~と肩の力が抜けていったように思います。
“人と同じようにフツーが一番”と思っていた私と、
“フツーに何の価値がある?何のために何をするのかが大事でしょ”
と思っていた長男とは合うわけがないですね~。
大切にするもの、スピード感、気になる感覚、好きな雰囲気など、
あれもこれも違う…
 
子どもたちは、レールやモデルがないから
どこに走り出したらいいかわからなかったんでしょうね。
だからずっと家の中で立ち止まっていたんだと思います。


オリジナルの人生を見つけるには、コンビニでバイトをしてみては1週間で辞めたり、
東京で一人暮らしをしてひきこもりになったり、
あれやこれやと試行錯誤する経験が必然で必要だったのだと思います。
“自分は自分でいいわ。こういうふうにしか生きられないわ”
と踏ん切りがつくまで時間はかかりました。


どうせ時間がかかるのだったら自由な時間を使って、
レール通りでは経験できない未体験ゾーンを
ご家族で楽しんでみてはどうでしょう。
 
これから、いよいよ紅葉の季節です!
平日早朝、京都のお寺散歩とか、贅沢ですね〜。
オリジナルの人生のご家族だけが知っている
ワクワクでかけがえのない時間です。
 
(スタッフ 藤原)

後半は参加者さんに感想と最近の子どもさんの様子をお伺いします。
みなさん、猪本の話を聞きながらご自身の子どもさんのことに心を寄せて
「長い目で見守りたい」と思いつつ、思うように動き出さないことを案じられます。
その一方で子どもさんの小さな変化を語ってくださることもよくあります。
親の目だけでわからない変化でも、他の参加者さんやスタッフからのコメントを聞いて
「そういえば」と気づかれることも多いようです。
親だけで抱え込まないで、今の子どもさんにとって必要なことを
ともに考えていく場になればと思っています。

「経験者に聴く 子どもの心の回復過程」①もぜひお読みください。


第2クール第8回家族相談会「経験者に聴く 子どもの心の回復過程」①「生きていて、良かった」と思える心

家族支援ネット♪らるご♪に携わらせて頂き、
毎回、家族相談会では「感動」と「気付き」がたくさんです。
今回、今までとはまた違った「感動」と「気付き」があり、
そして自分自身を見つめ直すキッカケになりました。
不登校・ひきこもりの経験者であるスタッフの猪本の体験談をお聴きし、
「将来を考えたくなかった」「学校に行けていない自分自身から逃げたかった」
…これは、経験者の方なら、多少なりとも共感できる言葉だったのではないかな、
と思います。

「今も(普通に学校に通えていた人と自分を)比較してしまいます」
「でも、そもそも『生き方』が違うんだ、と」
…私も不登校の経験者の1人です。
初めて学校を泣きながら休んだ日から20年以上の年月が経つのに、
心の中の肝心な所が、あの頃のままの様な気がする時があります。
一生懸命にお仕事をしてみても、疲れきって泥の様に眠っても、
綺麗な景色を観にオシャレをして出かけても。
私なりに毎日を頑張ってはいるのだけれど、心の中の肝心な所は、そのまま。
でも、猪本の「命」「生きるということ」についての核心を突く様な話題に、
「それならそれで、良いじゃないか。ボチボチいこう」と安心感をもらいました。
また、そんな話題の中で、等身大で透明感のある「生きていて、良いんだ」
「生きていて、良かった」という力強いメッセージは、
♪らるご♪の現場に限らず、誰もが心を動かされるのではないかと思いました。

「生きていて、良かった」と思える心の背景には、それまでのその方のストーリーと、
そのストーリーに関わる温かい優しい「出会い」がある様に思います。
もし、誰かにとって、その「出会い」の一部が♪らるご♪であるなら、
私としてもこんなに幸せな事はありません。
もし、そうなら。
私の方こそ、「生きていて、良かった」。(♪らるご♪スタッフ 山口)

2/24 こころの回復プロセス解説講座~みんな、みんな、「オンリーワン」

 2月17日で一旦区切りのついた、♪らるご♪家族相談会。 2月24日で開催したイベント「こころの回復プロセス解説講座」は、 それぞれのスタッフが、それぞれの思いや手応えを胸に準備を進めてきました。 参加者は決して多くはありませんでしたが、 だからこそのアットホームな雰囲気と温かさ...