こんにちは、スタッフの猪本です。
今回は、以前のブログで書いた、
進路や将来などの親子両方にとってのデリケートな話題について、
思ったことを書きたいと思います。
私が尊敬している河合隼雄先生の本だったと思うのですが
「真実は劇薬」
という言葉があります。
この“真実”と、進路・将来についての話題は似ているように思います。
私は当時を振り返って、進路や将来のことは、
考えなければならないこととは思いつつも考えられない、
考えると現状を鑑みて頭がパンクしそうになる、
動き出したいけどそんなエネルギーが湧いてこない…等々
そういった心の状態があったように思います。
その状態で正論をぶつけられると、
動きたいけど動けないつらさをなぜ分かってくれないのだと、
怒りが湧いてきたように思います。
(今振り返ると、自分の事を考えて言ってくれていたと思えるのですが)
これだと負の効果の出てしまう劇薬となってしまい、
言った側・言われた側ともに傷つくように思います。
しかし、子どもの心理状態やエネルギーが良い方向に変わりつつあり、
タイミングが合えば、劇薬ではあっても、
正の効果が強い劇薬として機能するのではないかと思うのです。
では、そういった劇薬をいずれ使うためにはどうするか…という事ですが、
まずはサプリメントのような刺激は弱いけれども、
体にとって何かしらのアプローチになるようなもの、
会話にすると“日常的”な会話の積み重ねが大事ではないかと私は思います。
本人が好きな趣味・音楽etcの話題であれば、
なお良いのではないでしょうか。
そういったサプリメント(日常会話)を積み重ねて、
劇薬(進路・将来の話題)を出しても大丈夫かという
本人の心理状態やエネルギーの充電具合をはかりながら、
劇薬をいつか出せるように持って行ってあげて頂ければと
当事者の経験から思う次第です。
(スタッフ 猪本)