2023年9月22日金曜日

9/16 第2クール第7回の家族相談会「子ども(人)が求めている関わり」

 第2クール第7回の家族相談会は「子ども(人)が求めている関わり」をテーマに
福本から「ストローク」について学びました。
「ストローク」……聞き慣れない言葉ですが
「あなたがそこにいるのを私は知っていますよ」という相手に対する投げかけ。
ストロークがないというのは「無視」「無関心」「返事がない」という状態です。
ストロークには快適な「肯定的ストローク」と不快な「否定的ストローク」があり、
子どもに「肯定的ストローク」を与え続けることで
子どもの自己肯定感が高まり、自信ができる。
そして心身のエネルギーを充電し、高めることができるのです。

という話を聞いた後、「思い込みを変えよう!」というワークシートに
「あの時はがんばったなあと思うこと」「自信がついたなあと思うこと」
「人から褒められたり認められたこと」「自分の長所」という項目を
自分のこととわが子のことに思いを馳せて記入。
その後、いつものようにお互いの話を聞き合いました。

いやあ、ワークシートの効果は絶大!!!
どうしても子どもを否定的に見てしまいますが、
みなさん、子どもさんのいいところをいっぱい語ってくださいます。
その上で「私はほめるのが下手だから……」とおっしゃいますが
それもしかたありません。私も同じ。
だって、自分自身がそんなにほめられた経験がないのですから。
でも、自然に出てくる「ありがとう」「がんばったね」「すごい」などなどの気持ちは
表情や仕草からも子どもさんにちゃんと伝わっていると私は思っています。
中にはご自身の考えの偏りに気づかれる方もいらっしゃって、
ワークを通して自分に問いかけることも大事だなと感じました。

最後に「自分探し」シートを記入。
参加者がお互いに「その人のいいイメージ」を書き合って回します。
受け取ったシートには自分では気がつかないような
「いいイメージ」が書かれていて
みなさんにほめられた気分。これは宝物になります。

今回は参加者さん5名、スタッフ3名と少なめでしたが
その分、ゆっくりとお話を伺えたと思います。
お互いに交流もされ、温かい会になりました。(事務局 南野)



2023年9月2日土曜日

第2クール第6回家族相談会 「『心の居場所』をつくるには?」

早いもので、8月19日は第2クール前半の最終回でした。
お盆直後とあって、お休みの方もいらっしゃいましたが、
新規の参加者さん1名、ご夫婦参加3組を含めて
10名の方にお越しいただきました。
暑い中、ありがとうございました。

最初に社会福祉士の山口から
「『心の居場所』をつくるには?」と題したお話を。

福祉を「ふだんの、くらしの、しあわせ」ととらえると
ちょっと親近感がわきませんかというところからスタート。
そして、みんなが心の中に「3匹の『たい』+1」を飼っているって??

「認められ『たい』!」「褒められ『たい』!」「誰かの役に立ち『たい』!」
そしてもうひとつは「コレがし『たい』」。
誰にもじゃまされることのない、本人にとって大切な「興味」や「関心」
そして熱意に似たもの。
そして3匹の「たい」と「コレがし『たい』」を
ありのままに出し、チャレンジするために、
不安や失敗を受け止めてくれる土台=「居場所」が必要。

ここまでの話を、みなさんが自分の子どもさんのことを思い浮かべながら
とても興味深く聞いていらっしゃることが伝わってきます。
後半の2グループに分かれてのお話の中でも話題になりました。

その中で、どの親御さんもおっしゃるのが
「肝心な話をしようとすると、シャッターを閉めてしまう」子どもの姿。
私ももちろん、経験があります。
子どもの「コレがし『たい』」を聞き出すのは本当に難しい。
ひとつは、子どもの「し『たい』」ことと、
親がやってほしいこととが違うこと。
「言ってもどうせ否定されるから」と言い出さない。
それから、本当に「し『たい』」ことは、自分の心の中で温めて
出すタイミングを計っていることもあります。

そしてやはり大きいのが、チャレンジする不安や
失敗したとき受け止めてもらえるかどうかが心配で……
ということでしょう。
親が土台になり受け止められればいいのですが、
それもなかなか難しいことです。

もちろん、家庭も大切な居場所のひとつですが、
子どもさんによっては家庭以外の場所を求められているかもしれません。
あるいはすでに、例えばゲームなどで繋がりができた
netの中に居場所があるかもしれません。
親としては非常に気をもむ部分です。

山口は、本人の希望や悩み、ちょっと言いにくいことを
聞き取って代わりに伝えることも含め、
「コレがし『たい』!」を発信するお手伝い=
「居場所づくり」をする一員でありたいと言います。
「『たい』を実現するための作戦会議」。
ふむふむ、なるほど。

また「合理的配慮」や「しょうがい者手帳」などを使った事例の紹介もあり、
子どもが「コレがし『たい』」にチャレンジするための手助けとして
考えていくのもひとつなのかなと感じました。

今までとはちょっと違う角度から福祉をとらえた話は
みなさんとても興味深かったようで
「福祉を身近に感じました」というご感想も。

今回の話を聞いて
「コレがし『たい』」を出しやすく、
チャレンジしやすい土台=「居場所」をつくるために
家族相談会や個別相談を通して、
今、お子さんにどんな手助けが必要かを
親御さんとともに考えていくことが、
まず私たちにできることだなと再確認しました。

家族相談会は9月から第2クール後半に入ります。
試行錯誤もしながら、よりよい会にしていきたいと思っています。

♪らるご♪事務局 南野




2/24 こころの回復プロセス解説講座~みんな、みんな、「オンリーワン」

 2月17日で一旦区切りのついた、♪らるご♪家族相談会。 2月24日で開催したイベント「こころの回復プロセス解説講座」は、 それぞれのスタッフが、それぞれの思いや手応えを胸に準備を進めてきました。 参加者は決して多くはありませんでしたが、 だからこそのアットホームな雰囲気と温かさ...