暑い。暑い、暑い。口を開けば、もうこの単語しか出てこないんじゃないかというくらいの、この夏。8月の最終日、♪らるご♪の家族交流会が行われました。
入ってこられる皆さんは、あまりの暑さに頬を赤く染めて、汗を拭き拭き来られます。そんなお姿を見て、「暑い中、来て良かった!!」と満足して頂きたい!と、こちらもギアが上がります!!
今、♪らるご♪に通って下さっている皆さんは、「初めまして」からそれなりに時間が経った方たちばかりです。以前はお越しになった際、不安感や緊張感をもっていらっしゃる様子もありました。
しかし、同じ様なお悩みをもつお父さん・お母さん同士、色んなお話を交わす中で安心感ももって下さっているのか、受付の時点で明るい表情を見せて下さる事が、とても嬉しくたまらないのです。そして今回は、安心感だけでなく、「期待感」も感じ取る事ができました。
今回は、「東山不登校・ひきこもり親の会」で支援者としてご活躍されている上坂さんに加え、♪らるご♪をご卒業されてからもご自身のペースを保ちつつ社会で活動をされているお子さんを変わらず見守っておられる、Sさんの体験話をお伺いする事ができました。
お子さんの、いわゆる「つまずき」はどんなもので、何がキッカケだったのか。
親子共にシンドイ時、どんなコミュニケーションがあったのか。
いざお子さんが社会を繋がり始めた時、どんな想いで見守っておられたのか。
…熱心に、でも温かく、時には笑い声も響く中、あっという間の2時間でした。
「体験をされた方の言葉に、耳を傾ける」という事の効果を、改めて感じる機会となりました。以前、いつの・どなたからの言葉だったのか、「体験談は、その時には役に立つけれど、その後は結局、自分自身の問題だ」と耳にした事がありました。間違いはありません。「結局は、自分自身だ」なんて事は、不登校・高校中退を経験した私自身が一番分かっているのかも、とも思います。それでも、なんらかの希望を見出し、エネルギーが湧き、その後の生活や生き方に前向きになれるという事も、間違いないのだろうと思います。改めて、その機会の貴重さを感じる事となりました。
なにをもって♪らるご♪等の支援の場を「卒業」とするのかは、人それぞれなのだろうと思います。
♪らるご♪以外の、就労支援の窓口に繋がれた。
お父さん・お母さんの状況が安定し、お子さんを支える余裕ができた。
とりあえず、アルバイトを始めてくれた。
…もちろん、その様に状況が好転しても、「子どものために通い始めたけれど、私自身のためにもなっているから」と、♪らるご♪を続けて下さっている方もおられます。帰り際、より元気になっておられる皆さんの表情を拝見しては、勝手に幸せな気持ちになっております。笑
どの様な年代の方も、「夏休みが終わって、2学期が始まる」「夏が終わる」というこのタイミングは、ソワソワするものかも知れません。「なんだか上手く言えないけれど、不安…」…そんな時。♪らるご♪が寄り添える存在で在り続けられたらなと願っております。