2025年9月8日月曜日

「体験談」が見出す「明日」と、その意味

暑い。暑い、暑い。口を開けば、もうこの単語しか出てこないんじゃないかというくらいの、この夏。8月の最終日、♪らるご♪の家族交流会が行われました。

 入ってこられる皆さんは、あまりの暑さに頬を赤く染めて、汗を拭き拭き来られます。そんなお姿を見て、「暑い中、来て良かった!!」と満足して頂きたい!と、こちらもギアが上がります!!

今、♪らるご♪に通って下さっている皆さんは、「初めまして」からそれなりに時間が経った方たちばかりです。以前はお越しになった際、不安感や緊張感をもっていらっしゃる様子もありました。

しかし、同じ様なお悩みをもつお父さん・お母さん同士、色んなお話を交わす中で安心感ももって下さっているのか、受付の時点で明るい表情を見せて下さる事が、とても嬉しくたまらないのです。そして今回は、安心感だけでなく、「期待感」も感じ取る事ができました。



 今回は、「東山不登校・ひきこもり親の会」で支援者としてご活躍されている上坂さんに加え、♪らるご♪をご卒業されてからもご自身のペースを保ちつつ社会で活動をされているお子さんを変わらず見守っておられる、Sさんの体験話をお伺いする事ができました。

 お子さんの、いわゆる「つまずき」はどんなもので、何がキッカケだったのか。

 親子共にシンドイ時、どんなコミュニケーションがあったのか。

 いざお子さんが社会を繋がり始めた時、どんな想いで見守っておられたのか。

…熱心に、でも温かく、時には笑い声も響く中、あっという間の2時間でした。


 「体験をされた方の言葉に、耳を傾ける」という事の効果を、改めて感じる機会となりました。以前、いつの・どなたからの言葉だったのか、「体験談は、その時には役に立つけれど、その後は結局、自分自身の問題だ」と耳にした事がありました。間違いはありません。「結局は、自分自身だ」なんて事は、不登校・高校中退を経験した私自身が一番分かっているのかも、とも思います。それでも、なんらかの希望を見出し、エネルギーが湧き、その後の生活や生き方に前向きになれるという事も、間違いないのだろうと思います。改めて、その機会の貴重さを感じる事となりました。


なにをもって♪らるご♪等の支援の場を「卒業」とするのかは、人それぞれなのだろうと思います。

♪らるご♪以外の、就労支援の窓口に繋がれた。

お父さん・お母さんの状況が安定し、お子さんを支える余裕ができた。

とりあえず、アルバイトを始めてくれた。

…もちろん、その様に状況が好転しても、「子どものために通い始めたけれど、私自身のためにもなっているから」と、♪らるご♪を続けて下さっている方もおられます。帰り際、より元気になっておられる皆さんの表情を拝見しては、勝手に幸せな気持ちになっております。笑


 どの様な年代の方も、「夏休みが終わって、2学期が始まる」「夏が終わる」というこのタイミングは、ソワソワするものかも知れません。「なんだか上手く言えないけれど、不安…」…そんな時。♪らるご♪が寄り添える存在で在り続けられたらなと願っております。


2025年7月20日日曜日

7月19日「子どもの“資源”を見つめ直す交流会で」

昨日は、蒸し暑い京都の日中にらるごの家族交流会を開催しました。そんな中、6名のご家族にお越しいただき、本当にありがたかったです。

皆さん、汗をふきふきよく来てくださいました!



今回のテーマ:「お子さんのリソース(資源)を見つめよう!」

親御さんには、ワークシートを通じてお子さんの強み支えになっている「人・もの・こと」を整理していただきました。

  • 日々の支えになっている人・もの・ことって?
  • それがあるから日々を過ごして行けること
  • 好きなこと、得意なことは何かな?
  • 長所/短所をポジティブにとらえると?
  • 安心して帰っていける居場所は?

結果はたくさんのリソースが出てきました!
それを聞いて感じたのは、「この眼差しがあれば、ご家庭がちゃんと居場所になっているだろうな」ということ。そして、これこそが次の一歩につながる大きな力になるのです。




 交流会で伺った嬉しい変化

  • 家族との会話が自然と増えた
  • 子どもの笑顔を見る機会が増えた
  • 家族と一緒にテレビを見るリラックスした時間が増えた
  • 自分から「~へ行きたい」と言えるようになった

こんな小さな変化を一つひとつ、ご家族と一緒に喜び合えたのが何より印象的でした。




未来の一歩につながる変化

こうして日々が少しずつ楽に、居場所として安心できる家の空気感が育まれると
2
年、3年後には、

  • 自動車教習所に行くようになった
  • 自分で「必要」と感じて病院に行った
  • 就労支援につながった
  • バイトに行くようになった

という大きな変化が生まれています。

でも、何よりも素晴らしいのは、家族の会話が増え家族関係がよくなったこと。これは、ご家族の一生につながる宝物だと思います。



あらためて気づいたのは、
「たったひとつの強み」に注目するのではなく、
「ご家族もご本人も日々の小さな良い変化を見つけて喜ぶ」ということ。

そして、それを親御さん自身が大切に思い、それを共有し、喜び合えることで
小さな積み重ねが、未来の大きな一歩へとつながっていくのですね。

ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございます。
また次回も、日常の小さな宝物を一緒に見つけていきましょう
🌟

♪らるご♪福本早穂       

2025年5月27日火曜日

「ニュー♪らるご♪」…変わるものと、変わらないもの

 ♪らるご♪が産声をあげてから、3年が経とうとしている今。

スタッフもそれぞれ状況が変化し、今までとは違う顔ぶれとなりました。

今年度初となる5月17日の家族交流会は、そんな「ニュー♪らるご♪」を皆さんにお伝えする機会となり、ソワソワしていましたが、変わらぬ笑顔の花がたくさん咲いて、とても嬉しい日となりました。


これまでは、参加者の皆さん全員で輪をつくって、スタッフも共に「あーなんだ、こーなんだ」「そーなんだ・どーなんだ…!?」…と、思い思いにお話をして頂いていました。

そんな中、今回は初めて、「お父さん」と「お母さん」に分かれてジックリお話をして頂いたり、聴いて頂いたりという試みをしてみました!

だからこそ、「あーだこーだ」に加え、男性同士ならでは、女性同士ならでは話せる「本音」もポロリ…!?


私自身、不登校の経験者です。

当時、「お父さんにだからこそ言えること」や「お母さんにだからこそ聞けること」が、確かにあった気がします。

役割分担や形作るメンバーなど、「家族」というものが多様化している中でも、もしかしたら共感して下さる方は多いのかも知れません。

ただ、経験者として嬉しかった事は、相手が誰であれ、「向き合ってもらえた」と心から思えた時でした。

言葉らしい言葉はなくとも、気にかけてもらえたり。

なんとなく距離はあっても、親身になってもらえていたり。

私自身が元気でいられている事、美味しくごはんを食べられている事に、「あぁ、良かった」と心から一緒に喜んでくれる人がいるというのは、なんと幸せな事なのだろうと思うのです。


大切な人が笑っていたなら、どうか一緒に笑って「今のあなたの笑顔、素敵ね」と伝えて下さい。

大切な人が美味しそうにごはんを食べられていたなら、どうか「あなたと食べるごはん、美味しいわ」と伝えて下さい。

大切な人が何かを必死に伝えていたなら、お忙しくても一度、手を止めて、どうか身体全体で受け止めてみて下さい。

なかなか伝える機会がなくとも、例え返事はなくとも、「あなたの近くで、同じ時間を過ごせて幸せだなぁ」と、挨拶に添えてでも、どんな形でも良いから、どうか伝えてみて下さい。

これ等は全部、死にそうなほどどん底だった頃、私自身が死ぬほど嬉しかった事です。

…そんな事を想いながら、5月の家族交流会も和やかに・賑やかに終える事ができました。


人の数だけ道があって、人の数だけ答えがあって、その答えにたどり着くまでの歩幅やステップの数も十人十色なのだと感じます。

どんな道であれ、どんな歩幅であれ、共にステップにチャレンジする存在でありたいと、♪らるご♪の一員として願っています。


2024年9月7日土曜日

第3クール 第3回家族相談会「就労支援について~自立へ向けて~」

 みんな、みんな、「七転び八起き」 ~挑戦と失敗と、安心と笑顔と~

うだる様な暑さの中、8月17日、♪らるご♪家族相談会が開催されました。
相談会は月に一度の開催ですが、毎回「どんなテーマにしよう」
「どんな内容なら、『役に立つ!』って喜んで下さるかな」と、
時間をかけてスタッフ一同、一生懸命に頭を悩ませております。
7月は山口から社会福祉や、元当事者として「誰かに思いを伝える事」のお話、
福本から居場所に関するお話があり、今回は藤原から「キャリア」や「就労」のお話!
やっぱり、皆さまの「就労」に関する話題への関心は、いつでも高い!!
たくさんのご参加がありました**

藤原からのお話は、「就労のために最低限必要になってくる事」ということから、
「どんなお仕事がしたい?どんなお仕事ならできそう?」という、
ご家族にとっては「お子さんへの理解」が、
ご本人さんにとっては「自己覚知」が必要そうな話題まで多岐に渡り、
資料を前に必死に考えを巡らせている皆さん。
そんなお話の内容や皆さんのご様子、私自身の経験も踏まえ、
少し考えを綴ってみたいなぁと思います。

もしかしたら就労に関するお話に限らないのかも知れませんが、
「よし、そろそろ就労に向けて準備を始めてみよう!」
「気になる求人を見つけた…面接に行ってみようかな」と、
「えいっ」と一歩踏み出した結果が、必ずしも良いものとは限りません。
山口も面接の時点でご縁が無かった事もあるし、
いざ蓋を開けてみれば職場で求められるスキル=自分自身がメッチャ苦手な事で、
それはもう非常に苦労した…という経験もあります。
「結局、辞めてしまった」とか、
「最後まで頑張ったけれど、今はちょっと休憩したいな…」とか、
その選択は誰にも止める事のできない「権利」です。

そして、「トライ&エラー」は、
何かをチャレンジする上ではつきものだとも考えています。
もちろん、この「トライ&エラー」そのものを否定するつもりはありませんが、
「『安心な環境の下』での『トライ&エラー』」に
チャレンジして頂けたら良いなと願っています。
例えば、「今、どんな『トライ』が必要で、
どんな『トライ』なら成功率が高く自信に繋がるか?」
を一緒に考えてもらったり、
実際に「トライ」をサポートしてもらえたり。
「上手くいかなくて、『エラー』しちゃったよ…」という時に、
温かく励ましてもらえたり、
「『エラー』の原因って、何だったんだろう…?」と、
客観的に自分を見つめてもらえたり。
「一旦、『トライ』をひと休みしたい…」
という時だって、あるかも知れません。

7月の家族相談会で山口がお話させて頂いた事ですが、
それまで出来ていた事・続けていけた事が出来なくなったり、
「休みたい」と周りに伝えるのは、とっても、とっても勇気が要ります。
そういった思いもまるっと受け止めて、
一緒に休憩したり、励ましたり、悩んだり、考えたり、
また歩き出す時に、そばに誰かがいてくれる…
「安心できる」ってこういう事ではないかなぁと、山口は考えています。
そして、♪らるご♪がそんな存在の1つであれば良いなぁと願っているのです。

以前、私が失敗して落ち込んでいた時、
とある方から「実は、私もね…」とご自身の失敗談を聴かせて頂き、
ものすごく驚いた事がありました。
驚いた理由は、2つ。
「〇〇さんでも、失敗ってあるんだ…」という事と
(←それを伝えると、「なんやねん、私だって失敗あるわ、私を何やと思てたんや」と、
なんか怒られてしまいました。苦笑 この場を借りてお詫び申し上げます、はい…)、
「そんな風に、失敗を経験している事の『強み』っていうのがあるのかも知れない」
という気付き。
とある知り合いのママさんは、ご自身のお子さんに、わざと昔の失敗談を話して、
笑い合ったり、修正点を教えてもらったり(?)、
コミュニケーションの1つにしているそうです。
バリバリのキャリアウーマンさんも、ステキなママさんも、マイペースな山口も、
このブログを読んで下さっている皆さんも、
みんなみんな七転び八起きでOKなのさっ!!!笑

(スタッフ山口)

2024年5月28日火曜日

第3クール第2回家族相談会「家族交流会」

 「ねぇねぇ、心の荷物、みんなで分け合いましょう?」
~♪らるご♪の家族交流会と、スタッフ・山口の回想~

参加者の皆さんのお声に耳を傾けながら、
スタッフ一同歩みを進めてきた♪らるご♪の活動。
第3クール目に突入し、今回の活動日は汗ばむ陽気になりました。

これまでの♪らるご♪の家族相談会のプログラムは、
講座→ご家族同士の情報交換・交流という流れだったのですが、
今回は初めての「家族交流会」。
初参加の方、少しご無沙汰の方のご参加もあり、
「講座も貴重な学びの時間なんだけれど、
ぜひ他のご家族との関わりやお話をする機会をもちたい!」
という思いをおもちの方がやはり多く、
いつも以上に皆さんの熱心な「声」に耳を傾ける、
そんなステキな日となりました**

 私自身、不登校を経験した1人です。
いつも「…あの頃、どんな事を考えていたかな?」と
当時の記憶を引っ張り出しながら、皆さんの声に耳を傾けています。
今回の交流会に限らずですが、いつも感じるのは、
参加者の皆さんの「熱心な温かさ」です。
そんな中、「子どもとの関係性って、どうやって築けば良いんだろう?」
「次に親ができる事は…?」という話題に。
この話題はまさに「あるある」、よくお話されている事だとは思いますが、
答えを出すのは難しい…
皆さん、共感し、一緒に考え、励まし、心強くなり…
それでも、やっぱり難しい…。
 
あくまで私が考えている事なのですが、
人は誰でも、「こうしたいな」「こうであれば良いな」
という気持ちをもっているものなのだろうと、私は考えています。
希望、願望、切望、熱望…その根底にあるのは
「理想」や「憧れ」かも知れないし、
「焦り」や「一発逆転を狙うぞ精神(?)」かも知れません。
 不登校の状態だった時の私にもあるにはありましたが、
それを初めに両親に伝える事はなぜかできませんでした。
それでも誰かに聴いてほしくて、とにかく頷いてほしくて、
塾の先生に話してみたのを覚えています。
先生は大きく頷いてくれ、当たり前の様に背中を押してくれました。
「怒られなかった」「受け入れてもらえた」と、
ひたすら、ただひたすらホッとしたあの感覚は、今も忘れられません。

 当時、自分の「希望」を口にし誰かに聴いてもらうという事は、
その言葉に「責任」をもたなければならないと、
そんな風に考えていました。
「もしかしたら否定されるかも…」とも思ったし、
そんな風に周りを信用できていない自分も嫌でした。
だからこそ、「純粋に自分を愛していてほしい、
不登校状態になってもうすでにヤバイのに、
これ以上嫌われたりしたらどうしよう…」という対象の両親には
話せなかったのかも知れないと、今になって思う事があります。

 よく、♪らるご♪の講座や交流の中で、
「挨拶や感謝を伝える事の大切さ」や
「あなたのことを気にかけているからね、というサイン」
という様な話題になります。
熱心に聴いておられる皆さんからは、お子さんへの「愛情」を感じます。
だからこそ、♪らるご♪の家族相談会の現場は、
毎回「温かい場所」なのかも知れません。

 当時の私の様に、「ここでなら、話せるかも知れないな」
「ここでなら、安心できるな」…
そんな「心の荷物」を共感し、分け合える場所が、
皆さんにとって♪らるご♪であれたら…そんな風に願っています。

2024年4月28日日曜日

第3クール第1回家族相談会「生きづらさからの回復のプロセスと自立」

こんにちは、久しぶりにブログを担当します、猪本です。
ここ最近は初夏のような暑い日も増えてきましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、2024年4月20日(土)、
♪らるご♪家族相談会 2024年度の第1回が行われ、
3名のご家族の方々にご参加頂きました。

今回は、代表で臨床心理士の福本による
“生きづらさからの回復のプロセスと自立~
心身の回復段階の理解と望ましい対応~”
についてのレクチャーが行われました。
その中で私が印象に残ったのは、
心がつながる魔法のことば“あ・う・た”です。

“あ”はありがとう
“う”はうれしい
“た”はたすかるわ
の頭の3つをとって“あ・う・た”とされています。
では、この魔法のことばは回復過程において、
どの時期に大切かと当事者でもある私が思うには…
正直なところ、全部!の時期に有効だと思います。

私が引きこもっていたころの事を考えたときに、
その頃の心情ととてもマッチしている漫画の台詞があります。
森 恒二先生の漫画の主人公の台詞で、
「やりたい事がないとダメだと 
 夢がないとダメだと 勝てなければダメだと
 幸せじゃないと言われた
 僕もそう思った だからずっと苦しくて逃げていた
 (中略)
 それでも… それでも 母さん……
 僕は…
 僕は 僕であればいいと 言って欲しかった」
森 恒二(2009)『自殺島』1巻 白泉社 より引用
この台詞が、何度読んでも当時を思い出して私は涙が出ます。

私は今でも思うのは、
私たちの生きている社会は何かしらやってないと、
自分が認められないような感覚があります。
例えば、学校に行っていないと…仕事に行っていないと…
何かしていないと、
社会や他人は“自分”を認めてくれないという感覚です。
私も引きこもっているときはよりそれを強く感じ、
自分の存在価値についてすごく悩みました。

なので、親御さんには、
生きていてくれて“ありがとう”という気持ちで、
ありのままの本人を、存在自体の肯定の“ありがとう”
を伝えていっていただければと思います。
そしていずれ、
ご本人さんも自分自身の存在そのものを肯定できるように、
積極的に魔法のことば“あ・う・た”を使って欲しいと思います。

実際、私も動けるように、外に出れるようになっていったのは
「今はこんなどうしようもない自分だけど、

何かできることがあるんじゃないか」
と思えるようになってから、少しずつ動けるようになっていきました。

それでは、また来月、よろしくお願いします。
(スタッフ 猪本)


2024年3月20日水曜日

2/24 こころの回復プロセス解説講座~みんな、みんな、「オンリーワン」

 2月17日で一旦区切りのついた、♪らるご♪家族相談会。
2月24日で開催したイベント「こころの回復プロセス解説講座」は、
それぞれのスタッフが、それぞれの思いや手応えを胸に準備を進めてきました。

参加者は決して多くはありませんでしたが、
だからこそのアットホームな雰囲気と温かさの中に
「熱心さ」が感じられるステキな場となりました。


♪らるご♪のスタッフの一員として実感している事は、
カウンセラーとして活動しているスタッフ、
キャリアや自立についての不安に寄り添うスタッフ、
関心が高まっている医療現場に関わるスタッフ、
元当事者の親という立場から、一言一言に重みのあるスタッフ…

それぞれが大切にしている「信念」や考え方のクセがあって、
とても面白いなぁという事。

もちろん、スタッフで誰かに元気になってもらうための
「作戦会議」をしていると、視点が違ったり、
意見が少しずつ異なっていたりもします。

そんな中で、「なるほど!」や「どうして?」、

「学校現場で働く社会福祉士の私としては
『福祉と繋がるという事=今、まさに辛い思いをしている方々への
安全な生活を守る手立て』だけど、
♪らるご♪の現場で大切にされている事は、
『福祉を知るという事=安心のためのお守りの様なもの』なのか…」
等、気付きや感動がたくさんです。

今回、このイベントでスタッフそれぞれが発信する話題に
耳を傾ける中で心から実感した事は、

「スタッフそれぞれが活躍しているフィールドの中で、
どれが一番とか、どれが重要とか、そんな事ではなく、
みんな『オンリーワン』なんだ」という事。

参加者の皆様もそれを受け入れ、
1つ1つの話題を真っ直ぐに聴いて下さっていたからこそ、
あの様な温かい雰囲気だったのだろうと思います。

もちろん、♪らるご♪スタッフだけでなく、
♪らるご♪に関わって下さっている皆さん、
これから♪らるご♪に繋がって下さる皆さん、
♪らるご♪の活動を応援し見守って下さる皆さん。

皆さんが、ご自身を大切にできる世界が素敵だ。

私自身、時には自分自身に八つ当たりしてしまったり、
自分自身の良くない所ばかりが気になって、
しんどくなる事もあります。

時々、これまでの経験を思い出して落ち込んだり、
「もっと、もっと頑張らないと…!」と、
冷静になれた時には「…我ながら意味分かんないな」
と思うくらい。苦笑、
肩に力が入っている時があったりもします。

でも、「この経験そのものも
誰かの『元気』に変えられるかも知れない」と思える様になった時、
自分自身を以前より愛してあげられる様になりました。

いわゆる「ナンバーワン」の自分じゃなくても、
「オンリーワン」の自分がそれなりには良いと思えて、

同じ時を過ごしてくれる「オンリーワン」の誰かがいる
という事は、幸せなのだと思える様になりました。

ありがたいなぁ~…なんだか、
そんな事をつらつらと思うキッカケとなったイベントでした**

年度末が迫る慌ただしい日々ですが、
深呼吸して「オンリーワンだっ」と呟いてみるのも良い…
かも知れない?笑

(♪らるご♪スタッフ 山口)






「体験談」が見出す「明日」と、その意味

暑い。暑い、暑い。口を開けば、もうこの単語しか出てこないんじゃないかというくらいの、この夏。8月の最終日、♪らるご♪の家族交流会が行われました。  入ってこられる皆さんは、あまりの暑さに頬を赤く染めて、汗を拭き拭き来られます。そんなお姿を見て、「暑い中、来て良かった!!」と満足し...