早いもので、8月19日は第2クール前半の最終回でした。
お盆直後とあって、お休みの方もいらっしゃいましたが、
新規の参加者さん1名、ご夫婦参加3組を含めて
10名の方にお越しいただきました。
暑い中、ありがとうございました。
最初に社会福祉士の山口から
「『心の居場所』をつくるには?」と題したお話を。
福祉を「ふだんの、くらしの、しあわせ」ととらえると
ちょっと親近感がわきませんかというところからスタート。
そして、みんなが心の中に「3匹の『たい』+1」を飼っているって??
「認められ『たい』!」「褒められ『たい』!」「誰かの役に立ち『たい』!」
そしてもうひとつは「コレがし『たい』」。
誰にもじゃまされることのない、本人にとって大切な「興味」や「関心」
そして熱意に似たもの。
そして3匹の「たい」と「コレがし『たい』」を
ありのままに出し、チャレンジするために、
不安や失敗を受け止めてくれる土台=「居場所」が必要。
ここまでの話を、みなさんが自分の子どもさんのことを思い浮かべながら
とても興味深く聞いていらっしゃることが伝わってきます。
後半の2グループに分かれてのお話の中でも話題になりました。
その中で、どの親御さんもおっしゃるのが
「肝心な話をしようとすると、シャッターを閉めてしまう」子どもの姿。
私ももちろん、経験があります。
子どもの「コレがし『たい』」を聞き出すのは本当に難しい。
ひとつは、子どもの「し『たい』」ことと、
親がやってほしいこととが違うこと。
「言ってもどうせ否定されるから」と言い出さない。
それから、本当に「し『たい』」ことは、自分の心の中で温めて
出すタイミングを計っていることもあります。
そしてやはり大きいのが、チャレンジする不安や
失敗したとき受け止めてもらえるかどうかが心配で……
ということでしょう。
親が土台になり受け止められればいいのですが、
それもなかなか難しいことです。
もちろん、家庭も大切な居場所のひとつですが、
子どもさんによっては家庭以外の場所を求められているかもしれません。
あるいはすでに、例えばゲームなどで繋がりができた
netの中に居場所があるかもしれません。
親としては非常に気をもむ部分です。
山口は、本人の希望や悩み、ちょっと言いにくいことを
聞き取って代わりに伝えることも含め、
「コレがし『たい』!」を発信するお手伝い=
「居場所づくり」をする一員でありたいと言います。
「『たい』を実現するための作戦会議」。
ふむふむ、なるほど。
また「合理的配慮」や「しょうがい者手帳」などを使った事例の紹介もあり、
子どもが「コレがし『たい』」にチャレンジするための手助けとして
考えていくのもひとつなのかなと感じました。
今までとはちょっと違う角度から福祉をとらえた話は
みなさんとても興味深かったようで
「福祉を身近に感じました」というご感想も。
今回の話を聞いて
「コレがし『たい』」を出しやすく、
チャレンジしやすい土台=「居場所」をつくるために
家族相談会や個別相談を通して、
今、お子さんにどんな手助けが必要かを
親御さんとともに考えていくことが、
まず私たちにできることだなと再確認しました。
家族相談会は9月から第2クール後半に入ります。
試行錯誤もしながら、よりよい会にしていきたいと思っています。
♪らるご♪事務局 南野
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